大腸肛門科
大腸・肛門外科では、痔(切れ痔・いぼ痔・痔ろう)についての診察や治療を行います。
また、大腸内視鏡検査や内視鏡下切除術も行っています。
受診のご案内
診療日
担当医師
廣井 信 院長
学 歴 :
主な経歴:
専 門 :
資 格 :
日本医科大学医学部卒業
日本医科大学医学部第一外科入局後、日本医科大学多摩永山病院 消化器科、会津中央病院 外科副部長、国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院)医長、日本医科大学第一外科 肝胆膵部門 助教 を経て、当院院長就任。平成24年11月当院理事長就任。
消化器外科
外科専門医、消化器病専門医、がん治療認定医
治療のご紹介
大腸内視鏡検査
大腸などの消化器がんは早期に発見・治療することで、治癒率が高くなることから、早期発見がなによりも重要になります。
当院で使用している内視鏡装置には、病変が見つかった際に、即座に病変部を100倍まで拡大できる機能が備わっています。通常では見逃してしまう微小の悪性腫瘍も見逃さず、早期治療を実現することができます。
また、担当医は悪性腫瘍の治療経験も豊富であり、検査と同じ医師が、内視鏡下ポリープ切除や粘膜切除術(EMR;Endoscopic Mucosal Resection)など治療まで担当することができます。
【内視鏡検査 診療時間】
当院では原則的に「内視鏡検査」を行う前に、事前に診察(検査を含みます)を行います。
診察結果をもとに、安心して検査が受けられるように担当医からご説明させていだきます。
大腸肛門科手術
肛門疾患で一番多い痔疾患には、大きくイボ痔(痔核)、切れ痔(裂肛門)、痔瘻(あな痔)の3種類があります。
1.イボ痔(痔核)
肛門の門のまわりの血行が悪くなり、うっ血し脹れてしまう症状であり、痔核症状の場所により内痔核と外痔核とわかれます。下記の症状には注意が必要です。
・排便時に血が出る。
・排便後、便が出きっていない気がする。
・肛門に違和感がある。
・肛門の周りにイボがある。
治療法① 結紮術
ゴム輪で痔核の根元を縛って血流を止め、痔核を壊死させる方法です。
内痔核は神経がないため、痛みはありません。1~2週間で痔核がしぼんでゴム輪とともに脱落し、便にまじって排出されます。
治療法② ALTA療法
硫酸アルミニウムカリウム水和物、タンニン酸(ALTA)を主成分とする硬化剤を注射することで、脱出や出血を改善する治療法です。痛みや出血がほとんどなく、短期間の入院で処置できます。(治験段階のデータでは)結紮切除術に比べて再発率が高いと言われています。
2.切れ痔(裂肛)
硬い便をきばった時にデリケートな肛門粘膜が裂けることにより発症します。
症状が長引くと、排便時痛は強度となり肛門が狭く便が細くなってきます。
・排便時に痛みがある。
・便に鮮血がみられる。
・おしりを拭いた紙に鮮血がつく。
・便が細くなる。
治療法① 保存療法
坐薬や軟膏などの外用薬で、出血や痛み、腫れなどの症状を抑え、また便をスムーズに出すための潤滑油の役割を果たします。
治療法② 手術療法
狭くなった肛門(肛門狭窄)により、弾力性がなくなってしまった肛門括約筋に切れ目を入れることで、肛門を広げる処置します。術時間も数分で終わり、入院も不要です。
重症の場合は、肛門管に外側の皮膚の一部を移動(皮弁移動術)させることで肛門を広く形成する手術を行います。
3.あな痔(痔瘻)
痔瘻は、腸内細菌が肛門のくぼみ(肛門腺)に入り込み化膿性炎症を起こし、肛門周囲に膿の塊(膿瘍)ができることで発症します。肛門が強烈に痛み、ブヨブヨとした腫れを触れます。また深部に膿瘍を形成した場合、鈍い痛みを呈することがあります。そしてこの膿瘍が自然に破れ(自潰)、肛門腺と肛門周囲皮膚の創が一本の道筋となったものが痔瘻です。時々痛んでは、汚い膿が排出することになります。
・肛門が痛み、ブヨブヨした腫れがある。
・鈍い痛みがある。
・汚い膿が出てくる。
治療法
手術により完治することができます。
5年以上治療せず放置しておくと、膿を貯めるのを繰り返し、その度に膿の塊が複雑化してしまう複雑性痔瘻になることもありますので、早めの治療をおすすめします。