水海道さくら病院では、外来で病院に来られる方や入院中の方ができるだけ治療や療養に専念でき、少しでも早く身体の状態を改善できるために努めています。
今回は、特に社会的にも地域的にも課題となっている認知症に焦点を当てた取り組みついて紹介していきます。
なぜ、さくら病院は認知症の取り組みをするのか?
水海道さくら病院の周辺地域では、地域全体の人口は今後縮小の傾向にありますが、高齢者人口や認知症者数は今後も増加すると推計されています。(グラフ)
出所:パスコ診療調査、認知症者数は「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」(平成26年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 九州大学二宮教授)より作成
地域における在宅医療や介護事業者への調査からも、認知症者への対応は地域課題として広く認識されていることがわかっています。課題が特にないと回答したのは全体の14%にすぎず、課題があるとの回答は全体の45%を占めました。課題があると回答した事業者は普段から認知症者に接する機会が多いグループホームやケアマネ、訪問看護で特に割合が高い傾向にあり、地域の認知症対応の医療機関が不足しているということがコメントの1つとして上がっています。(グラフ)
出所:令和2年度 常総地域 在宅医療・介護における課題アンケート 結果報告書
水海道さくら病院の思い
水海道さくら病院では、認知症患者が入院に際しても、「その人らしく」過ごすことができ、QOLが損なわれないこと、スタッフがポジティブに認知症の人と向き合え、達成感を得ることができるようになること、地域で病院が果たすべき役割を充たすことができるようになることを目指しています。そして、これらにより、高齢者および家族、コミュニティが幸せに過ごすことができる「誰も取り残されない」社会の実現への貢献に努めています。
経産省事業に手挙げ
経産省の認知症共生社会に向けた製品・サービスの効果検証事業に実証フィールドとして参加することになりました。 認知症についての取り組みは、以下の3つについて頑張っています。
1、認知症にやさしいデザインの導入
2、現場の認知症ケア力向上のための研修
3、認知症ケア定着のための組織作り
このような事業に参加することで、水海道さくら病院のサービスの質を向上して、実際に利用してくださる方々へ還元していくだけでなく、全国の同じような課題を抱えている医療機関にヒントを与えられると良いと思っています。
今回の一連のブログでは、水海道さくら病院での認知症にやさしいデザイン導入を含め認知症取り組みの紹介をしていきますので、お楽しみください。
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