手術器具

​脊椎圧迫骨折とBKP手術

背中・腰の痛み、「骨折」が原因かもしれません

 

脊椎圧迫骨折

脊椎圧迫骨折とは

  • 脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)とは、背骨(脊椎)が押しつぶされるように変形してしまう骨折です。

  • 主な原因は「骨粗しょう症」です。骨粗しょう症になると骨がもろくなります。くしゃみや尻もち、重い物を持ち上げるなどのちょっとしたことで、骨折してしまうことがあるのです。

  • 骨折した患者さんのなかには、痛みを感じない方も多くいますが、およそ3人に1人は激しい痛みを感じると言われています。

  • 骨折したまま生活をしていると、椎体にかかる負担が大きくなり、次の骨折が起きる可能性が高まります

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​圧迫骨折の治療法

圧迫骨折の治療には、従来からの保存療法、外科的治療法、そして外科的治療法「BKP手術」という選択肢があります。

 治療法① 保存療法 

コルセットやギブスを装着し、ベッドの上で安静を保ちます。また、痛み止めや骨粗しょう症のお薬を使用します。コルセットを巻いたまま長期間ベッドの上で安静を保っていた為に、筋力低下や見当識障害が発生することもあります。

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 治療法② 侵襲手術 

手術によって骨を移植したり、金属製のねじで固定したりします。
手術の際は通常入院が必要となり、リハビリも必要となります。

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 治療法③ BKP手術 

従来の外科的療法と比べ、患者さんのお体への負担が少ない外科的治療法です。水海道さくら病院の整形外科でご相談いただけます。

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バルーン(風船)状の手術器具

 

BKP手術

BKP手術とは

  • Balloon Kyphoplasty(バルーン カイフォプラスティ:略して「BKP」と呼ばれています)は1990年代にアメリカで開発された治療法です。

  • BKPは世界では80万件以上、日本でも2010年2月に厚生労働省の承認を得てから1万件以上行われています。

  • 脊椎圧迫骨折によってつぶれてしまった椎体を、骨折前の形に近づけ、椎体を安定させ、痛みをやわらげる治療方です。この治療法にはバルーン(風船)状の手術器具や医療用の充填剤(骨セメント)を使用します。

  • この治療法の特徴は短時間の手術(約1時間)で早期の痛みの軽減が行えること、生活の質(QOL)の向上が期待できることです。

BKP手術の方法

手術は全身麻酔をして行います。

ベッドにうつぶせに寝た状態で背中を2か所(1cm程度)切開し、手術にはレントゲンの透視装置を使用致します。

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資料提供:メドトロニックソファモアダネック社

BKP手術の症例写真

手術前

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手術後

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Q&A

Q1.  脊椎圧迫骨折であればすべてBKPの対象になりますか?

A1.  

骨粗しょう症による脊椎圧迫骨折の患者さんであり、なおかつ十分な保存的治療によっても背中の痛みが改善されない方が対象になります。ただし、骨折した骨の数や形、全身の健康状態等によっては対象とならない患者さんもおられます。

Q2BKPに伴うリスクはありますか?

A2.  

BKPは専門のトレーニングを受けた医師が手術をしますが、他の手術と同様、患者さんの状態により手術を受けるにあたっての一般的なリスクや、骨セメントを使用することにより発生するリスクなどがあります。
詳しくは、担当の医師にご相談ください。

Q3この治療を行えば、背中の痛みは消えますか?

A3.  

痛みの原因がつぶれた骨(椎体)によるものの場合、手術後に痛みは改善されます。ただし、骨折の状態や患者さんの健康状態により効果には差があります。

Q4BKPの手術には、どのくらい時間がかかりますか?

A4.  

1時間程度の手術になることが多いです。ただ、骨折の状態などにより時間がかかる場合もあります。

Q5傷跡はどのくらいになりますか?

A5.  

手術では、背中を2か所(1cm程度)しか切開しないので、大きな傷跡が残ることはありません。

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Q6長期入院する必要はありますか?

A6.  

通常この治療のためだけに長く入院する必要はありません。

Q7手術にかかる費用はどのくらいですか?

A7.  

公的保険が適用されており、高額療養費制度の対象となります。毎月の「負担額の上限」は年齢や所得によって分けられます。詳しくは看護師または相談員までご相談ください。

※回答は一般的な例について述べたものです。患者さんの病状や状態によって必ずしも上記回答と一致するとは限りません。詳しくは担当の先生にご相談ください。